祈りの社 岩津天神

毎月25日合格祈願特別祈祷 1、15日病除・健康祈願特別祈祷

天神さん四季だより

天神さんで初めて毟(むし)るお祭りって何でしょう

一年の間に天神さんではたくさんのお祭りがおこなわれます。
なかなか出会えぬ光景なので、参拝時に偶然お祭りに出会えると、
良い事がありそうな気分になるもの。

5月に行われる「毟初祭」。
難解な漢字に思考回路が乱気流をおこしそうになりますが、「もぎそめさい」と読みます。
何を初めて毟(むし)るかというと、答えは「梅」。


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3月には可憐な花を境内いっぱいに咲かせて、楽しませてくれた梅の花。
早いもので、5月にはぷっくり可愛い青い実がたわわに実ります。
その採れたての初梅を天神さまにお供えするお祭りです。

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梅の実を採るのに使うのは「青竹」。
青竹で梅の木をワサワサっとやって、実をふるい落とします。
神様にお供えするのに手づかみではいけないのだろうか、
それとも枝の高いところにある実をとるために、
かつて昭和を一世風靡したあの高所用剪定ハサミのような意味合いで竹なのかな、
竹だと一気に沢山の実をふるい落とせていいのかなと、
天神さまならではの珍しいお祭りを見学しました。

今年の梅の実は、ぷくぷく大きく艶があって、それは美味しそう。
天神さまもきっと満足していることでしょう。(平成28年5月22日取材)

岩津天満宮毟初祭についてはこちら









泣き声合唱団:泣き相撲

今日は待ちに待った泣き相撲。
ウワサには聞いていましたが、「泣いたら勝ち」のルールのもと、赤ちゃん達が大泣きとは何とも面白そう。
ついに念願叶ったり。


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土俵には廻しと鉢巻をつけた赤ちゃん、そして行司さん。
「はっけよ~ぃ.........のこったノコッタのこった~!!!」
「うわ~~ん!!!!!」
それだけ大きな声で顔を近付ければ、誰だってビックリしますがな。
赤ちゃんの顔、瞬時に真っ赤。「赤」って泣き顔から来ているのかしら?

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お昼過ぎるとおネムの時間。ぐずる子多発。
泣き声スケッチしてみましょう。
「ふんぎゃあ~、あーあーあーあー!」
「わォ~!!!!!」「がォ~、ガー、ガー、がー!!!」
「ピー、ビー(高音)」、「キュロッ、キュロッ、キュロッ」(鳥のさえずり風)
泣いて吊られて、吊られて泣いて、大合唱。
耳を澄ますと、大人も参加?
呼び出しさん。声高らかなる「東~、○○ちゃん!」の「ちゃん!」に、リズムとメロディをつけています。
こっそり合唱団の一員になっていますね。

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しかし主役の赤ちゃん達は、脇役に目もくれず。
お母さんの胸にしがみつき、
仰け反って足をバタバタさせ、絵に描いたような「駄々をこねる」シーンを披露し、
怒って鉢巻を投げ捨て自己主張し、
絶対に泣かないぞと歯を喰い縛り、行司を睨みつけ...。

一つとして同じ泣きはナシ!
全身全霊、混じり物なし。人目を一切はばからない、堂々たる泣きっぷり。
ピュアッ!
初心な泣き声シャワーが天から頭上に降り注ぎます。感染希望!

午前だけのつもりが、長居しました。もっとずっと居たい。
早く次が見たい。来年が待ち遠しい。(平成28年5月5日取材)

奉納 岩津天神泣き相撲についてはこちら

願掛けエマ(絵馬)・祈りのプロムナード

今日も天神さんは青空。鯉のぼりと吹き流しがたなびくなか、時折、カランコロンと鳴る音が。
願掛けエマ(絵馬)です。道真公が描かれた絵馬が、風に揺れているのです。

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一枚一枚にこめられた思い。

丁寧にお友達の名前を書き、「全員が合格できますように」。
「夢をかなえるために がんばれますように」
「○○ともっともっとなかよくなりますように。みんながけんこうでありますように」
ぎっしりとかけられた絵馬を読みながら歩いてみました。なんて清々しいんでしょう。
さだめし祈りのプロムナード。
カランコロンの音も、祈願する心の囁きのようではありませんか。

おやこちらの面は「合格御礼」。こんなコーナーがあったんだ!
「ありがとうございました。これからも努力することを忘れません!」
「これからも頑張ります」

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記帳台に、お母さんと息子と思しき姿。嬉しそうに、ずいぶん時間をかけて書いています。
聞けば、志望校に無事合格したとのこと。おめでとう。
おや、スマホを取り出した。何と記入するか、お手本を探しているのかな? 時代ですね。

そういえばわたし、御礼参りってしましたっけ? ン10年前の記憶が甦りました。
していない...。ずっと心残りにしてたじゃあありませんか。「失礼しました!ごめんなさい!」
いえ、これを機会に、若い頃の清らかな気持ちを再生いたしましょう。(平成28年4月20日取材)

願掛け絵馬についてはこちら

天空の別荘気分・余香殿なおらい

拝殿西のお茶所「余香殿・なおらい」。
ずっと「よかでん」だと思い込んでいました。余暇とかけているとばかりに。
あら、正しくは「よこうでん」。暇ではなく、バシッといさぎよく「香」ですね。

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今日はとくに香ばしいいい匂いがただよっています。そして続々とテーブルに上がる焼き立てのケーキ達。
明日の「きなことあんこで和菓まつり」のケーキ・バイキングのメニューだそうですが......。
えっ、ケーキ? 和菓子じゃなくて?
聞けば「和菓」とはなおらいのオリジナルのネーミングで、米粉を使った手作りの甘味やお菓子のこと。
「なおらい」も「直会」から来ているし、ネーミングのこだわりを探ってみるのも面白そうです。

和菓まつりの準備に追われるスタッフを背に店内に入れば、ここはいつもと同じく静寂の別天地。
杉木立の樹冠の向こうに矢作川の水面が光ります。
う~ん、気持ちいい。ガラス越しの森林浴。こんな別荘があったら素敵だなぁ。
あっ、そうか、なおらいをmy別荘と位置づけてしまえばいいんだ!

手の届きそうな距離に、白い吊り鐘状の花が揺れています。種類を聞くと、枝垂桜!?
なんと、枝垂桜を上から見下ろせるのです。それも美味しいコーヒーをいただきながら!

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夜もキレイだろうなぁ。
もしここで星空を眺めながら眠りについたら、どんなに心地良いでしょう。
バーチャル体験してみようかしら。お客さんのいない頃を見計らって、寝転んでもいい?とスタッフに尋ねようかと思いましたが、やめました。やっぱりちょっと恥ずかしいかな。(平成28年4月20日取材)

余香殿なおらいについてはコチラ

例祭・平成の平安絵巻

今日は例祭。岩津天満宮にとって最も大切な日だとか。
ここでいう「例」とは、どういう意味なんでしょう。気になって調べてみると...
ならわし、しきたりの他に、「邪霊を責め禁ずること」とあるではありませんか。
もしかしたらこの意味で使われているのかな?

境内はこの日も天高く、五色の吹き流しがたなびきます。
紙垂(シデ・ジグザグの切り紙)を垂らした縄で囲まれた四角いスペースは、
一般人であるわたしは決して入ってはいけない様子。
結界でしょうか? 四隅に大きく風に揺れる植物はチガヤかな?
ただ仕切っただけなのに、神聖な場所オーラが立ち昇るかのごとしです。

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そこに粛々と進む人々の姿は、まさに平安絵巻。
「結界」が舞台に見えてきました。
登場人物、いや神事を行う人達、丁寧に丁寧に長持を運ぶ神職さん達は齢千才を越えているに相違ありません。

注目すべきが舞台衣装、いやいや神職さんの装束の華麗さ、優雅さ。
藍色の上衣は襟元の朱色がアクセント、その裾に翻る袴が薄水色とは、日本人古来の豊かな色彩感覚にうっとりです。
馴染み深い梅鉢は、こうして装束の柄となると「愛らしいよ。頑張って」と励ましたくなったり。

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履物にも注目。
昔話や絵本では見たことがありますが、こんな間近は初めてです。
竹取物語の世界にワープしたよう。
靴ではなく「沓」の字を使いたくなりますよね。
ちょっと調べてみると...。
「浅沓(あさぐつ)」といい、木製、黒漆塗り。

なかなかユニークなデザインです。
今はほとんど神職しか履かないというのが勿体ない。
新しいファッション・アイテムとして取り上げたらどうだろう?
などと想像を巡らせてしまいました。(平成28年3月25日取材)

岩津天満宮の例祭についてはこちら