祈りの社 岩津天神

毎月25日合格祈願特別祈祷 1、15日病除・健康祈願特別祈祷

天神さん四季だより

天空の別荘気分・余香殿なおらい

拝殿西のお茶所「余香殿・なおらい」。
ずっと「よかでん」だと思い込んでいました。余暇とかけているとばかりに。
あら、正しくは「よこうでん」。暇ではなく、バシッといさぎよく「香」ですね。

p1.jpg

今日はとくに香ばしいいい匂いがただよっています。そして続々とテーブルに上がる焼き立てのケーキ達。
明日の「きなことあんこで和菓まつり」のケーキ・バイキングのメニューだそうですが......。
えっ、ケーキ? 和菓子じゃなくて?
聞けば「和菓」とはなおらいのオリジナルのネーミングで、米粉を使った手作りの甘味やお菓子のこと。
「なおらい」も「直会」から来ているし、ネーミングのこだわりを探ってみるのも面白そうです。

和菓まつりの準備に追われるスタッフを背に店内に入れば、ここはいつもと同じく静寂の別天地。
杉木立の樹冠の向こうに矢作川の水面が光ります。
う~ん、気持ちいい。ガラス越しの森林浴。こんな別荘があったら素敵だなぁ。
あっ、そうか、なおらいをmy別荘と位置づけてしまえばいいんだ!

手の届きそうな距離に、白い吊り鐘状の花が揺れています。種類を聞くと、枝垂桜!?
なんと、枝垂桜を上から見下ろせるのです。それも美味しいコーヒーをいただきながら!

p2.jpg

夜もキレイだろうなぁ。
もしここで星空を眺めながら眠りについたら、どんなに心地良いでしょう。
バーチャル体験してみようかしら。お客さんのいない頃を見計らって、寝転んでもいい?とスタッフに尋ねようかと思いましたが、やめました。やっぱりちょっと恥ずかしいかな。(平成28年4月20日取材)

余香殿なおらいについてはコチラ

例祭・平成の平安絵巻

今日は例祭。岩津天満宮にとって最も大切な日だとか。
ここでいう「例」とは、どういう意味なんでしょう。気になって調べてみると...
ならわし、しきたりの他に、「邪霊を責め禁ずること」とあるではありませんか。
もしかしたらこの意味で使われているのかな?

境内はこの日も天高く、五色の吹き流しがたなびきます。
紙垂(シデ・ジグザグの切り紙)を垂らした縄で囲まれた四角いスペースは、
一般人であるわたしは決して入ってはいけない様子。
結界でしょうか? 四隅に大きく風に揺れる植物はチガヤかな?
ただ仕切っただけなのに、神聖な場所オーラが立ち昇るかのごとしです。

01.jpg

そこに粛々と進む人々の姿は、まさに平安絵巻。
「結界」が舞台に見えてきました。
登場人物、いや神事を行う人達、丁寧に丁寧に長持を運ぶ神職さん達は齢千才を越えているに相違ありません。

注目すべきが舞台衣装、いやいや神職さんの装束の華麗さ、優雅さ。
藍色の上衣は襟元の朱色がアクセント、その裾に翻る袴が薄水色とは、日本人古来の豊かな色彩感覚にうっとりです。
馴染み深い梅鉢は、こうして装束の柄となると「愛らしいよ。頑張って」と励ましたくなったり。

02.jpg

履物にも注目。
昔話や絵本では見たことがありますが、こんな間近は初めてです。
竹取物語の世界にワープしたよう。
靴ではなく「沓」の字を使いたくなりますよね。
ちょっと調べてみると...。
「浅沓(あさぐつ)」といい、木製、黒漆塗り。

なかなかユニークなデザインです。
今はほとんど神職しか履かないというのが勿体ない。
新しいファッション・アイテムとして取り上げたらどうだろう?
などと想像を巡らせてしまいました。(平成28年3月25日取材)

岩津天満宮の例祭についてはこちら

境内一面に梅の花の色・香り

寒風のなかにも梅だよりが届く今日この日、目指すは梅苑。
境内の東に位置し、季節になるとお山をすっぽり満開の梅が包むのです。

ume001.jpg

色とりどり、姿カタチもそれぞれな梅を愛でつつ登ると、気分はすっかり花咲か爺さん梅ヴァージョン。
知らず知らず「エッサカ・ホイサ・ホイサッサ、お山に登ろうホイサッサ」と口ずさんでいます。
何でしょう、これ? そうだ、小学校の遠足で歌った歌だ!
おや、お地蔵さん、帽子とチャンチャンコが前は朱色だったと記憶するのですが、梅色? 衣替えかな?

ume003.jpg

日本昔話の好々爺になったような気分は、すれ違う人もきっと同じ。
「天晴、見事じゃ~」はさすがにないにしろ、「見事ですね~」にはじまり、「ここに来るとホッとするんですよ~」など、ついつい話が弾みます。
こちら女性二人連れは興奮の面持ち。
「なおらいの庭の梅がすごいですよ。三度目の正直で今年、やっと満開に遭遇したの。えっ、まだ見ていない? ぜひ行って下さい!」


ume002.jpg

頂上とおぼしき地点に到着。
ここは絶好のビューポイントですが、今日はさらに、白から赤・ピンクの花の色グラデーションの向こうに、キラキラ輝く矢作川が横たわる、というオマケ付き。
一面に、いい匂い。風に煽られて梅花の香りが渦巻いているのでしょうか。大きく深呼吸。

境内に入りましょう。
立ち姿も美しいお二人は、「せっかく梅を見るのだから」と和服姿で登場。
寺社仏閣巡りが大好きだというハンガリーの留学生は、「うん、キレイ!いい匂い!」とニコニコ。
小さな女の子が可愛らしくお参りしています。
「何、お祈りしたの?」「えっとね、ポイッしたの」
お賽銭をあげたのね。お嬢ちゃんのスカートも梅色ね。

拝殿の正面の梅には「奉祝 秋篠宮悠仁親王殿下御誕生」の文字。ということはこの梅は、御歳50才かな?

では先程のお二人おススメの「なおらい」に行ってみましょうか。
「なおらい」とは「余香殿なおらい」といい、境内の休憩所です。
勧められるまま赴くと、ガラス越しに見事な白梅。思わず息をのみます。
何だか水中花のよう。こちらも水中をたゆたうような、不思議な心持ちになりました。 (平成28年2月25日取材)

岩津天満宮の梅の様子はこちら

鬼さん大人気の節分祭

今日は「節分祭」に参加してきました。

setsubun2.jpg

普段は、静かに時が流れる境内も今日ばかりは特別。
老いも若きも福豆めがけて一目散。境内は大変な盛り上がりを見せています。

豆が地面に落ちるのを吞気に見届けていたら、瞬時に目前から消えてしまうゆえ、
投げ手の目線、手の向き、放物線の角度と速度から飛距離を換算せねばなりません。
豆まきは、まるで野球の守備シフトのごとく頭脳戦が必要だとこの日痛感いたしました。
結果拾えた豆の袋は2袋。

近くにいた年配のお母さん方が、なかなか拾えずに困っていたので、
「ここ落ちましたよ!」「ほら、そこに!」と守備コーチさながらにサインを送り、
ちょっとは善い行いをしたので、まあ良しとしましょう。

setsubun1.jpg

「鬼」に直接豆を投げて厄払いするというのも楽しいですね。
物語の中では畏れの対象になる「鬼」も、よってたかって豆を投げられた背中は弱々しく哀愁が漂い...。


setsubun3.jpg


岩津天神の赤鬼、青鬼は完全に節分祭の主役でした。
キャーキャーと、あちこちから手がのびて、まるでアイドル並みの人気です。
「なぜに、このように人気が?」と見ていると、
おばあさんは長寿と健康を、お母さん達はわが子が強い子に育つようにと、
鬼に触れたり、子どもを抱っこしてもらったりしている様子。

恐いはずの鬼はどこへやら。
サービス満点で人々の対応に追われる鬼の姿に、目頭が熱くなる思いです。

setsubun5.jpg


肝心のお子さまは恐怖のみの様ですが。

福豆も頂いて、鬼パワーで厄除けして。
21世紀にこんな一日を楽しむのもいいものだなあと、岩津天神を後にしたのでした。(平成28年2月3日取材)

岩津天満宮の節分祭のご案内はこちら

お守りさん

辿り着いた境内は、平日昼間にもかかわらず若い子が多いみたい。そういえばそろそろ受験シーズンもたけなわ。きっと合格祈願ですね。

一人の青年が、スックと背を伸ばし、拝殿の先を真っ直ぐに見つめながら起立した後、二度頭を垂れ、次に大きく手を合わせ、拍手(かしわで)を打ちました。二拝二拍手一拝ですね。
凛々しい姿だなぁ。その眼差しなら、きっと神様は応えてくれるよ、なんて応援したくなってしまいました。

そういえば大昔にわたしも、こちらで合格祈願したっけなぁ。そしてお守りを、肌身離さず持ち歩いたっけ。時には話しかけたりしたことも......。
懐かしさを胸に社務所を覗いてみると、えっ、お守りって今、こんなに種類があるんですか!?

photo1.jpg

「受験合格守」に加えて病気平癒、安産や厄除け、長寿などは想像出来るんですが、「幸福守」や「恋守」、「夢叶守」なんていうのも!?
しかも可愛い、お洒落。生地の材質や、配色がキレイで、コレクションしたくなるほど。昨今、お守りが若い女性の間で秘かなブームだと耳にしたことがありますが、頷けます。プレゼントにしても喜ばれそう。
許可をいただいて写真を撮らせていただきました。


でも、お守りって贈物にしてもいいんでしょうか?
御祭神の御分霊の宿る授与品。本来なら本人が受け取った方がいいような気がしますが...。

社務所の方に伺うと、来られない人に差上げるのもヨシとのこと。
悩んだ挙げ句、わたしもひとつ購入しました。「夢叶守」。


大切な人へのプレゼントにする予定です。(平成28年1月20日取材)

岩津天満宮のお守り紹介はこちら