祈りの社 岩津天神

毎月25日合格祈願特別祈祷 1、15日病除・健康祈願特別祈祷

天神さん四季だより

「厄除大祭」 小さな手の平から雪解け水へ 女の子の厄、流れて清し

初の積雪で、願掛け牛君が雪をまとうこの日、
拝殿では厄年の人のための厄除大祭が行われていました。


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御簾の向こうはまさに平安絵巻。
あっ、鈴祓いです。磨き込まれた鈴の音色をぜひ聞いてみたい...と
耳を澄ますと、ジャリンと一回だけ。
魂のこもった一振りなんですね。


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ご祈祷の中で宮司さんが、参拝者の住所を朗々と読み上げます。
そういえば自分も住まう地に生かせてもらっているんだ、
有難いなぁ...としみじみ。

こちらの男性は一人で参加されたようですが、何だかとても嬉しそう。
微笑んでいます。
私と同じく土地への感謝を再認識しているんだ、と勝手に親近感。

3名連れの女性参拝者は、お婆ちゃんとお母さんと、お孫さんでしょうか。
きちんと頭を垂れ、丁寧にお詣りしています。
ウサギのようなお尻と赤い靴下が、なんて可愛いらしい。
でも、こんな小さな子に厄年ってあったかしら?
年齢を聞くと「ちゃんちゃい」と指を折って見せてくれました。
「きちんとお詣りできるよう、練習させてもらったんですよ」とお婆ちゃん。
うん、上手にお詣りできたね。

その後、舞台を曲水の庭に移し、人形流しへ。
「ニンギョウ」ではありません。「ヒトガタ」。
訓読み? どちらがモトなんでしょう。
「罪や穢れを人形に移し、厄を祓い 心身ともに清めます」とあります。

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清き雪解け水の小川に、女の子が人形を流します。
神妙な面持ち。お人形さんに、何を託しているのでしょう。
その可愛い手の平と、放たれた人形の流れる様を撮りたくなるのはカメラマンの性(さが)。
ところがしかし......、あれ?あれ? どこにもない、人形を見つけられません。
祭事にふさわしからぬ駆け足で、曲がりくねった流れを追うこと複数回...。

後で神職さんに伺うと、水にすぐ溶ける紙で出来ているとのこと。
女の子の厄は雪解け水で、清くキレイに流されたことでしょう。

(平成29年1月16日取材)

新年のお腹に「合格」! こいつぁ春から縁起がいい!

この日も天神さんは空高くいいお天気。
大絵馬や注連縄が、新年が間近なことを知らせてくれます。
拝殿前では神職さんがベニヤ板にペンキで足形を描いてみえます。
何でしょう? 実はこれもお正月の準備。
三が日、天神さんには大勢の参拝客が訪れます。
この方々全員がお詣りできるよう、順番に並んでもらうための「印」なのです。

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しかし爪先から踵から足の開き具合まで、丁寧に描いていらっしゃいます。
お顔を覗き込むと、巫女奉仕説明会でいろいろご教示下さった方ではありませんか。
「ベニヤを2枚並べると、7名の方が並べるんですよ。
いやまだ下書きしないと、なかなかうまく描けなくて」
神職さんって色々なお仕事があるんだなぁ。

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余香殿 なおらいには見慣れない商品が。「合格ドーナツ」。
季節限定のようです。これは頂かなくては。
梅鉢と「合」の文字が目出たいので、合格最中とともに、
元旦にいただくことといたしましょう。
ついでに「わたしスタジオ」(ちゃぶ台の上)で撮影を試みました。
新年初日の日射しを受けて、なかなかいい具合ではありませんか。

さてお味は?
梅柄のお皿に乗せた合格最中。わっ、極上!
ふっくら粒餡の大きさ、塩加減・甘さ加減が絶妙です。
名古屋の老舗和菓子店の特注品とか。
こんな身近で、こんな美味しい最中を味わえるなんて。

そして合格ドーナツ。「わたし概念」のドーナツと違う...。
甘いんだけど、甘過ぎない。スイーツとしてはもちろん、腹ごしらえ代りにもなりそうです。
そして、口の中でボソボソッと崩れる生地が、何というか...元気なのです。

添書きを見ると、米粉で揚げずに作ったとあります。
ドーナツのことはよく知りませんが、新し珍しい製法なのかな?
しかしどこか懐かしい。お母さんの手作りドーナツという感じでしょうか。

キャッチフレーズに「受験生のカラダにやさしい」とあります。
受験勉強に励む我が子の傍らに、そっと差し出すお母さんの姿が目に浮かびます。
私も何かに「合格」したくなってきました。2017年、何に挑戦しましょう?

(平成29年12月28日取材)

お正月に向けて、天女の皆さんスタンバイ

天神さんに訪れた多くの人が、巫女さんの姿に魅了されるのではないでしょうか。
わたしもその一人。
白衣と緋色の袴、キリッと結んだ髪と清らかな薄化粧の面(おもて)に、
「わぁ~、乙女。天女様ご光臨」と、いちいち見とれてしまいます。

お正月の天神さんでは毎年、多くの天女が忙しく立ち回ります。
今日は彼女達のための「巫女奉仕説明会」。許可を頂き同席しました。
アルバイトではなく「奉仕」なんですね。

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「豊楽の間」に集った女学生たち。
スックと背を伸ばし、真っ直ぐに眼差しを据え、正座して説明に聞き入ります。
どの娘(こ)も美しく賢そう。

どうして「奉仕」に応募したんでしょ。乙女の一人に聞いてみました。
若き日の私なら「冬休みのアルバイトついでに、あの装束が着てみたかったから~」
とでも応えそうなものですが...。
「神社や神道に興味があって。本もよく読んでいるんですよ」
やはり、違う...。

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実際に説明会だけでも、かなり勉強になります。
天神さんの由来や、神道ならではの言葉遣い、心得、
神職さんの袴の色の分類とか、足の痺れの治し方まで。
そう、ずっと正座の乙女達を気遣い、「まず立ち膝をして、重心をかかとに置いて」と
神職さんが説明を始めると、即座に実行する女学生たち。
おや、やっぱり辛かったのかな?

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白衣(はくい・びゃくえ)と袴の着付けは、他所の神社の女性がご担当。
保存用の「たとう紙」にキレイに畳まれた袴。
よく見ると、腰の部分に「大」「小」の文字の刺繍があります。
タケと幅を表示しているのです。SMLじゃないんですね。
そういえば、長いこと日本人やってるけど、こんな間近に袴を見たのははじめてかも。

「うちの孫も参加しているんです。ここでご奉仕すると、
言葉遣いがキレイになって帰ってくるんですよ」と件の女性。
わたしの言葉遣いも少しは改まったかしら?(平成28年12月18日取材)

[高い所に登りたがる人たち] 紅葉から迎春へ カメラマンズとADとドローン君、四位一体の撮影

前に私はここに、紅葉の季節にドローンで空中遊泳をしたいと書きましたが、ついに願い叶ったり!


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この日早朝、夜明け前。すでにADさんとカメラマンズ(二人)、
ドローン君がスタンばっておられます。
ドローン君が飛び立ちます。ゆっくりゆっくり空中遊泳を開始します。
「あそこはちょっとバーッと」「そうだね、それがいいね」
ADさんとカメラマンズ、また岩津天満宮専門撮影用語で喋っています。
それに合わせてドローン君は旋回したり、紅葉の樹冠を舐めるようにくぐり抜けたり。
四位一体の動き。

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モニターを覗かせてもらいました。スゴイ!
雲の合間からうっすら漏れる光に浮かび上がる天神さんの緑の屋根のシルエット。
お山はまるで一つの園庭。
色とりどりのカリフラワーを敷き詰めたようにも見えます。

一緒にモニターを見ていた宮司さん。
「不思議だなぁ。例年、緑から黄色、赤へと色が変るんだけど、
今年は黄色を通り越していきなり赤になっちゃった」

完成動画は常時、社務所で上映されるそうです。絶対に見に行かなくては。

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今朝の岩津天満宮撮影隊のお仕事は、これだけに留まりません。
迎春のポスターの撮影。ドローン君に代って登場するのが脚立です。

生身の人間が重たいカメラを携え、支えもなしにこんなに高所で作業できるもんでしょうか。
すごいバランス感覚。
「もっと高い位置から撮影するため、台を手作りしたこともあるよ。
カメラマンは工務店も兼ねているんだよ」とAD氏。

高所恐怖症じゃないこと、大工、重い機材を担ぐのが苦にならないこと。
これを満たしたならカメラマンの素養があるかも。
ドローン君が憑依して、もっと高い所から風景を見せてくれるかも。(平成28年11月21日取材)

参拝者の想像力を掻き立てる、赤・紅・錦色 「お山は紅葉真っ盛り。深く紅葉呼吸」

天神さんの境内に上るには、二つのルートがあります。
ひとつが石段。もう一つが「つづら折坂」。わたしが勝手に名付けました。
九十九折りは、正しくは下ったり上がったりする坂を言うみたいですが、ヨシとしましょう。

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今日11月の「つづら折坂」は、例年通り紅葉真っ盛り。
見上げれば一面の紅天井。その隙間からキラキラと青空。たまりません。
この角度から見るのもいい、この位置の木漏れ日もいいと、
ゼイゼイと息をしながら坂を上ったり下りたりするうち、
体内が紅色に染まっていくようです。
紅葉深呼吸。体に良さそう。

「つづら折坂」だけではありません。天神さんのお山をすっぽり包み込む
何億、何兆、何京、無量大数枚以上あるかも知れないカエデの葉っぱ、
どれ一つとして同じ色はないんだろうなぁ。
上空から見たら、さぞやかしたの綾錦具合でしょう。
ドローンになって、空中遊泳したい。
春の梅色、秋の錦色。天神さんのお山を染める「色の対」ですね。

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お山全体が赤い鳥居になって、その中を歩いているみたいでもあるなぁ...
などと想像を膨らませながら、ふと行く先を見やると、
ズラリと並んだ赤い鳥居。紅葉の衣装をまとっています。
何だかおトクな気分。「二度美味しい光景」なんて言ったら不謹慎?
(平成27年11月30日取材)

只今、岩津天満宮の紅葉の見頃です。ぜひお出かけ下さい。