祈りの社 岩津天神

毎月25日合格祈願特別祈祷 1、15日病除・健康祈願特別祈祷

天神さん四季だより

参道を登る:石段

天神さんの境内に至るには、二つのルートがあります。
木立の中をゆったりうねる坂道と、石段。
どちらも好きでいつも悩んでしまうのですが、今日は石段にしましょう。

入口は、まずは太鼓橋(神橋とも)。
欄干に小さな願掛け願掛け撫で牛がおわします。
両手の平で包み込めるサイズですが「小さいけれど、ちゃんとご利益あるんだぜ」とでも宣うかのような、何とも愛らしく誇らし気な表情。

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太鼓橋を渡ったら、いよいよ石段を登りましょう。
見上げると、うっ、長いなぁ。さらにこの猛暑......。
しかし木立の中の石段は、足を踏み入れた途端に涼やかな風が流れて気持ちいいのです。マイナスイオンに満たされる〜。
深呼吸しながら傍らを見やると、朽ちた石碑に「金拾圓」「一金五圓」の文字。
いにしえの信者さんの寄付かな。歴史を感じます。

さあ、さらに登りましょう。
今日はきちんと段数を数えるぞ。
実は毎回トライするたび、途中で数が分らなくなってしまうのですが、今日はメモ帳持参! 146段!
後で調べたところ、境内の標高は約90m、石段の一番下は約76mで、標高差は約14mということになります。
ビルにして4階分位? 
うん、これを徒歩で登ろうっていうんだから、結構な距離です。

しかし、歩いて登るだけの価値が充分あるのです。

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まずは足の裏のあたりの心地良さ。ボコボコしていて気持ちいい〜。
長年の風化や人が踏むことで生じた凹凸が、足ツボを刺激してくれるのでしょうか。
そして表面の模様の面白さ。波形だったり、緑の苔が咲いていたり。美しい......。
眺めながら登りましょう。ちょっとしたアート観賞気分です。

さあ、いよいよ頂上です。
やった、建物4階分、登りきりました! 正面におわすのは大きな願掛け撫で牛。
登り人をずっと見守っていてくれたに相違ありません。

でもその前にちょっとしたお楽しみが。
登り切る途中左手、巻物をくわえた狐君が迎えてくれるその先に、小さな赤い鳥居がズラリと。見上げたり、石垣の上から見下ろしたり、何だか玩具箱を覗くような面白さです。
傍らにはひっそりと小さな蓮池。
至近距離で蓮花を観賞できる絶好のポイントです。

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赤い鳥居の奥には小さな祠。稲荷社です。
厳重に保護されているようですが、大切なものが守られているのかな?
それにしても正面から見ると、何だか顔のように見えてしまうのは、私だけでしょうか?

そういえば岩津さんには「顔?」と思えるものが結構あるのです。
今度、ラインナップしようかしら。(平成28年6月15日取材)

ドロンパ君と空中遊泳:ドローン撮影

今日はドローン撮影が行われるとのこと。ちまたで話題の空撮ですね。

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「ドローン」の名称に、ドロンパを思い浮かべる昭和世代も少なくないはず。
名作アニメ「 オバケのQ 太郎」の愛すべきキャラクターです。
ドローン自体を見てみると、レンズだかカメラ部分が顔のよう。
ボディの白地にグレーのボーダーがドロンパのウェアに似ています。
やっぱりオバケのドロンパです。今日、ドロンパが天神さんの上空を飛ぶのです。

ドロンパは空中を自在に飛び回れるようです。
ブーンと蜂の唸りのような音を立てながら、あらゆる方位を好きな速度で。
これを操るカメラマン氏。カメラマンって、操縦士でもあるんだ。

面白いのが境内でのカメラマンとアートディレクターの動き。
「まずここから、ぐーんと上がって、速度を落として」(腕を伸ばし、動きをひそめ)
「ここでくる~っと旋回して」「こんな感じですかね」(ひらひらっと手をひるがえし回転し)
「じゃあ、牛さんから上がって行こう。速度は...」。牛さんとは「撫で牛」のことですね。
これらを全身全霊で表現&意思疎通。
境内で踊る男性二名と上空のドロンパ君、三位一体の空中遊泳です。


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わたしもモニターを覗かせてもらいましょう。
.........絶句。
岩津の町並、新緑の天神さんのお山が、ゆっくりと広がります。
そこに横たわる拝殿や社務所の緑青色のいらか。
遠くにはキラキラ光る矢作川の水面。
わたしにもドロンパが乗り移りました。
いつも見上げる天神さんの上空を、今日は一緒に飛ばせていただきます。
背景に『新日本紀行』のテーマ曲が聞こえるかのようです。

ドロンパ君が、ゆっくり牛さんの上に降りて来ました。
ハイ、ご帰還。
大きく手を広げ、「うまくいったゼ、バンザイ!」。
笑っています。(平成28年5月23日取材)

天神さんで初めて毟(むし)るお祭りって何でしょう

一年の間に天神さんではたくさんのお祭りがおこなわれます。
なかなか出会えぬ光景なので、参拝時に偶然お祭りに出会えると、
良い事がありそうな気分になるもの。

5月に行われる「毟初祭」。
難解な漢字に思考回路が乱気流をおこしそうになりますが、「もぎそめさい」と読みます。
何を初めて毟(むし)るかというと、答えは「梅」。


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3月には可憐な花を境内いっぱいに咲かせて、楽しませてくれた梅の花。
早いもので、5月にはぷっくり可愛い青い実がたわわに実ります。
その採れたての初梅を天神さまにお供えするお祭りです。

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梅の実を採るのに使うのは「青竹」。
青竹で梅の木をワサワサっとやって、実をふるい落とします。
神様にお供えするのに手づかみではいけないのだろうか、
それとも枝の高いところにある実をとるために、
かつて昭和を一世風靡したあの高所用剪定ハサミのような意味合いで竹なのかな、
竹だと一気に沢山の実をふるい落とせていいのかなと、
天神さまならではの珍しいお祭りを見学しました。

今年の梅の実は、ぷくぷく大きく艶があって、それは美味しそう。
天神さまもきっと満足していることでしょう。(平成28年5月22日取材)

岩津天満宮毟初祭についてはこちら









泣き声合唱団:泣き相撲

今日は待ちに待った泣き相撲。
ウワサには聞いていましたが、「泣いたら勝ち」のルールのもと、赤ちゃん達が大泣きとは何とも面白そう。
ついに念願叶ったり。


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土俵には廻しと鉢巻をつけた赤ちゃん、そして行司さん。
「はっけよ~ぃ.........のこったノコッタのこった~!!!」
「うわ~~ん!!!!!」
それだけ大きな声で顔を近付ければ、誰だってビックリしますがな。
赤ちゃんの顔、瞬時に真っ赤。「赤」って泣き顔から来ているのかしら?

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お昼過ぎるとおネムの時間。ぐずる子多発。
泣き声スケッチしてみましょう。
「ふんぎゃあ~、あーあーあーあー!」
「わォ~!!!!!」「がォ~、ガー、ガー、がー!!!」
「ピー、ビー(高音)」、「キュロッ、キュロッ、キュロッ」(鳥のさえずり風)
泣いて吊られて、吊られて泣いて、大合唱。
耳を澄ますと、大人も参加?
呼び出しさん。声高らかなる「東~、○○ちゃん!」の「ちゃん!」に、リズムとメロディをつけています。
こっそり合唱団の一員になっていますね。

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しかし主役の赤ちゃん達は、脇役に目もくれず。
お母さんの胸にしがみつき、
仰け反って足をバタバタさせ、絵に描いたような「駄々をこねる」シーンを披露し、
怒って鉢巻を投げ捨て自己主張し、
絶対に泣かないぞと歯を喰い縛り、行司を睨みつけ...。

一つとして同じ泣きはナシ!
全身全霊、混じり物なし。人目を一切はばからない、堂々たる泣きっぷり。
ピュアッ!
初心な泣き声シャワーが天から頭上に降り注ぎます。感染希望!

午前だけのつもりが、長居しました。もっとずっと居たい。
早く次が見たい。来年が待ち遠しい。(平成28年5月5日取材)

奉納 岩津天神泣き相撲についてはこちら

願掛けエマ(絵馬)・祈りのプロムナード

今日も天神さんは青空。鯉のぼりと吹き流しがたなびくなか、時折、カランコロンと鳴る音が。
願掛けエマ(絵馬)です。道真公が描かれた絵馬が、風に揺れているのです。

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一枚一枚にこめられた思い。

丁寧にお友達の名前を書き、「全員が合格できますように」。
「夢をかなえるために がんばれますように」
「○○ともっともっとなかよくなりますように。みんながけんこうでありますように」
ぎっしりとかけられた絵馬を読みながら歩いてみました。なんて清々しいんでしょう。
さだめし祈りのプロムナード。
カランコロンの音も、祈願する心の囁きのようではありませんか。

おやこちらの面は「合格御礼」。こんなコーナーがあったんだ!
「ありがとうございました。これからも努力することを忘れません!」
「これからも頑張ります」

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記帳台に、お母さんと息子と思しき姿。嬉しそうに、ずいぶん時間をかけて書いています。
聞けば、志望校に無事合格したとのこと。おめでとう。
おや、スマホを取り出した。何と記入するか、お手本を探しているのかな? 時代ですね。

そういえばわたし、御礼参りってしましたっけ? ン10年前の記憶が甦りました。
していない...。ずっと心残りにしてたじゃあありませんか。「失礼しました!ごめんなさい!」
いえ、これを機会に、若い頃の清らかな気持ちを再生いたしましょう。(平成28年4月20日取材)

願掛け絵馬についてはこちら