祈りの社 岩津天神

毎月25日合格祈願特別祈祷 1、15日病除・健康祈願特別祈祷

天神さん四季だより

稲穂と中学生の瞳が黄金色に輝く秋の朝 「抜穂祭」

今日の目当ては抜穂祭。「ぬいぼさい」と読みます。
拝殿前で大切に育てられた稲穂がいよいよ頭を垂れ、実りの季節を迎えたことに、感謝を捧げる神事です。
毎年、定まった日程はなく、成育状態によって決めるようです。
今年は例年より一ヶ月遅い10月末のこの日。

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どんな神事なんだろう?と待ちかまえていると、石段の下から楽しげな声。
中学生のグループです。ワン・ディ・フリーという授業の一環で、
自分たちで予定を組み、市内の歴史的・伝統的拠点を巡っているのです。
願掛け牛を撫で「頭がよくなりますように!」とキャッキャとはしゃぎ、楽しそう。

そこで、今からちょうど抜穂祭が執り行われることを告げると、
「わっ、見たい~。どうしよう」「昼食時間を短縮すればイケルよ!」。
みんなで顔を合わせて、スケジュール調整を始めました。

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神職さんたちが粛々と登場。白装束と五色の拝殿と黄金の稲穂、美しい...。
中学生集団、スッと姿勢を正します。

宮司さんの朗々たる口上。腹の底から湧き出るような、いいお声だなぁ。
雨の恵みや「スクスクと」という表現や、「今は黄金の季節を迎え」など、
収穫に感謝する言葉が聞き取れます。
合間に2回、「おぉ~~~~~~」。
長く長く長く、息が続く限りのお声。まるで深い森の中で聞くよう。
これは「人の声」ではなく、何か別の「音」ではないだろうかと
聞き入りつつ宮司さんのお顔を見ると、あれ、唇が開いていない?
口を閉じたままこの大音量を発していらっしゃる?

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最後に、ザクッと稲に鎌を入れます。
辺りに清々しい匂いが立ちこめます。

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この間、中学生たち、静止し、神妙に頭を下げています。
しかし瞳からキラキラと光線が。視線をくるくると回転させているのです。
「滅多に出合えぬこの神事、何事も一瞬たりとも見逃すな」

終了後、感想を聞くと、
興奮を抑えきれない様子で「良かった」「すごかった...!」。
伝えた側としても嬉しい限りです。
偶然にしてこんな光景に巡り合えたなんて、君達、ラッキーだね。
(平成28年10月25日取材)

岩津天満宮 抜穗祭についてはこちら

梅鉢コレクション

梅鉢コレクション
花も実もないこの時季に、梅鉢満開とは愉快だな

「梅鉢」、日本古来の文様。愛らしいデザインで、女性に人気なのも頷けます。ハイ、わたしもその一人。
今日は梅鉢採集のために天神さんを訪れました。あちこちに意匠を凝らした梅鉢が百花繚乱。いずれも個性豊かで、本物(生もの)に負けない面構え。

■写真左:天狗鼻のように見える梅鉢。
■写真右:屋根の上におわす梅鉢は着物を着た道真公に見えます。

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■「なおらい」の中庭に、梅3姉妹発見。枝垂れ梅が満開の季節の様子を待受にしたら、ご利益ありそうです。

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■写真左:石灯籠めぐり。古い石灯籠に彫られた2種類の梅鉢が、デザインもタッチも違います。
別々の職人さんの手なるものでしょうか。
「相手方をチラッと見ながら『俺の方がいいもんね』と意識しながら彫ったにちがいない」と、
灯籠の廻りを何度もグルグル回るわたし。怪しいかも。
■写真右:古時計にも梅鉢が。

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■写真左:大屋根の裾にひるがえる梅鉢曲線。レース飾りとか、フリルのようにも見えます。
■写真右:おごそか。「威風堂々梅」と名付けました。



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■願掛け牛の群れが大量の梅味のオニギリに見えたのはまだ分かるとして、
美味しそうと唾を飲んだのは、我ながら妄想膨らみすぎです。

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(取材:平成28年10月20日)

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