祈りの社 岩津天神

毎月25日合格祈願特別祈祷 1、15日病除・健康祈願特別祈祷

天神さん四季だより

少年の心・青年の志 長七翁ワールド

7月18日(月) は、岩津天満宮中興の祖・服部長七翁の命日「長七忌」。
これに伴い資料展が開催されていました。
「長七たたき」の現物が大事に陳列されています。
こんな風に扱われるとは、さすがの翁も想像しなかったことでしょう。

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圧巻なのが「服部長七翁一代記画帳」。
全57ページ内に色紙大の絵が45枚、ずら〜っと並びます。
どの絵の構図もタッチも素敵。
これらによると、16才で豆腐屋を営んだ後、左官の技術を学び職人となり、醸造業に製酢に...
さらに、水の濾過装置を考案し、岡崎に夫婦橋を架け、広島県宇品港など国家的大プロジェクトを手掛け...。

「枚挙にいとまない」とはこのこと。
次々とアイデアが浮かんで仕方ない人だったのでしょう。
そして実行・実現に向けて動いている最中、楽しくて仕方なかったのではないでしょうか。
まるで図画工作に夢中になり没頭する少年のように。

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絵の中で特に気に入ったのは、水辺で腕を組み、視線を遠く向ける姿。
「青年よ、荒野を目指せ」。
帽子がダンディでお洒落です。展示されているのと同じかな?
説明書きに「広島縣宇品に築港を始む」とあります。
築港は明治13年(1880)、翁の生年は天保11年(1840)なので、40才ですか。
何才になっても青年の心を持ち続けたことが、この絵に表されているのです。

もう一つ、川で遊んでいる(ように見える)子ども達の図。
「幼童、川に㴞りたらす鰻責の為に救る。蓋し鰻を放生せし術となりとす」。
ウナギに救われたので瓶か何かで育てて恩返し?
それとも幼くしてウナギの養殖に成功?幼少時に!?

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久し振りに見ました、手形というものを。
「あやかりたい」と手を重ねたくなり、「でも直接触れてはならない」と、かざすに留まるのは人の常。
わたしも勿論、かざしました。



翁はこの岩津天満宮において80年の生涯を終えたとのこと。
こんなすごい人と同じ地に、わたしは親しんでいるんだなぁ...。
背筋を伸ばさねばなりませぬ。ピンッ!(平成28年7月16日取材)

年に一度の願い事の日:七夕祭り

本日、天神さんの拝殿は、五色のスカーフをまとっています。
♪さ~さ~の葉 さーらさら~♪
拝殿前に設置された笹と五色の短冊が、さらさらと風になびきます。
「今日の装い、なかなかお洒落でしょ?」と微笑んでいるかのようです。

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短冊に書かれた「願い」。多くは子どもたちの手になるもの。
鉛筆の下書きの跡が見えます。イラストが描かれています。
一生懸命書いたんだろうなぁ...。
シールが貼ってあります。願いを叶えてもらいたくて、飛び切り大事なものを選んだことでしょう。
「○○になりたい」「○○がほしいです」「○○ちゃんと仲良くなれますように」。
ピュアな願いのオンパレード。一枚一枚が子ども達の分身、生命が宿ります。

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大人たちの短冊の多くを占めるのは、「家族の幸せ」「健康」の文字。
人間、さまざまな欲求があるけど、突き詰めるところ「幸せ・健康・仲良し」なのかも知れないなぁ
...などと感じ入ってしまいました。

特設の記入コーナーで、坊やが怖い顔をして短冊と向き合っています。
願いがいっぱいありすぎて決められない様子。
「ほら、ほしいものは?夢は?なりたいものは?」と傍らでお母さん。坊やの顔つきが一層険しくなります。
思わず「お庭を歩いて、ゆっくり考えてみたら?」と提案したところ、表情も崩さずコーナーを出ていきました。
あの子、結局なんて書いたのかしら?(7月1日取材)

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