祈りの社 岩津天神

毎月25日合格祈願特別祈祷 1、15日病除・健康祈願特別祈祷

天神さん四季だより

梅曇り 天神さんの境内一面に、梅の花の色・香り

日差しに温もりを感じるようになってきました。
さあ、梅の花の出番です。天神さん梅見の季節、到来です。

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青空に映える梅もいい。しかし、この日は敢えて曇天を狙いました。
薄曇りの光に浮かぶ花と枝のシルエットが見たかったんです。
なんだか梅鑑賞マニアっぽくないですか?
「花曇り」という言葉がありますが、この場合の"花"はどうやら桜のこと。
では「梅曇り」という言葉を造語しましょう。

境内でまず迎えてくれるのは、手水舎の横のピンクの梅の花。
「いらっしゃいませ~」

頭上から梅の花の香を降り注いでくれます。梅シャワー。
居合わせた女性と「いい匂いですね~」と、話が弾みます。
「八重っぽいですね。一生懸命咲こうとしています。
目で楽しませ、香りで楽しませてくれて。有難いことです」

市外にお住まいのこの方は、久々に訪れた岡崎で、
待ち合わせまでの時間が空き、どう過ごそうか考えていたところ、
降りて来たかのように"天神さん!"と閃いたそうです。
「呼ばれた感じがしたの。来て、本当に良かった!」

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境内のあちこちにたたずむ梅の樹。
梅曇りに浮かぶシルエットは日本画か、和服の模様のようです。
どれ一つとして同じ枝振り、同じ花・色、同じ香りなし。

実は気になっていたツボミがあります。節分の折にみつけました。
一本のしだれ梅についたツボミのほとんどが単体なのに、
これだけ大きな集合体なんです。
どう咲くんでしょう。順番に? それともいっせいに?

ひそかに「my 蕾」と名付け、注目してきました。
節分の2月3日より少し膨らみ、色づいています。
これからですね。開花の様子、見逃しませんとも。

後日談:my蕾の成長を見たくてたまらず、翌日も訪れました。
青空のもと、紅色が濃くなり、少しほころんでいます。可愛らしい...。
日参してしまいそうです。
(平成29年2月20日取材)

岩津天満宮 梅の開花情報はこちら

南南東から北北西 水掛け牛君、今年の恵方へ方向転換

2月3日、節分祭。天神さんでは豆撒き神事と「恵方祭」が執り行われました。
恵方祭? 即座に「恵方巻を食べる祭?と」と想像した人も少なくないはず。
そもそも恵方とは何ぞや? ちょっと調べてみると、
歳徳神(としとくじん)という神様のおわす方角のこと。
今年は北北西においでになるということで、
これまで南南西を向いていた水掛け牛の方向を変えるお祭りなのです。
恵方巻を食べる日ではなかったんですね。


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境内には平日にも関わらずたくさんの参拝客。
「去年もこれ位の人出があったよ」と、ご婦人グループや、ご夫婦連れの会話が聞こえます。
皆さん、チェックしているんですね。
「トリ、かおうかな」「えっ、マジ~!」。キャッキャと女子高生。
小鳥でも飼うのかと思った私は浅はかでした(正しくは可愛い酉の小物をゲットするという意味であったかと)。

「鬼は外~!」
ちいちゃな女の子達が手のひらいっぱいの豆を、嬉しそうに見せてくれました。

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豆撒き終了後、「鬼さんどこ~?鬼が見たいの~」と境内を走り回る女の子。
「もう帰っちゃったよ」というお母さんに、
「いやいや、鬼さんに会いたい、会いたい~!」と駄々をこねています。
鬼が大好きなのだとか。この子にとって鬼はアイドル?
天神さんの豆撒きでは、鬼が赤ちゃんを抱っこしてくれます。
もしかしたらこの子も抱っこしてもらったのかも知れませんね。

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さあ恵方祭。曲水の庭の流れのほとりに、静かにたたずむ水掛け牛。
よく見ると台座に方位が刻まれています。水掛け牛は今、確かに南南西を向いています。
これを真逆の北北西に向けるわけですが、牛も台座も石製。重そうです。
かなりの重労働では? と見ていると、まるで水に流れるように、すんなりと方向転換しました。

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「今日までの恵方は南南東でしたが、明日から北北西に変わります」と宮司さん。
そうか! 節分とは季節の節目。明日は立春、新しい年の始まり。
恵方と節分、これまで意識したこともありませんでした。

水掛け牛は、願い事を唱えながら水をかけるとかなえてくれるそうです。
神事をじっとみつめていた坊やに「この牛さん、願いをかなえてくれるんだよ」と言うと、
真剣な表情でもにゃもにゃ唱え始めました。
「何をお願いしたの?」「DSがほしい」
もらえるといいね。
(平成29年2月3日取材)

※岩津天満宮「節分祭」についてはこちら

「初天神」 天神さんのお正月

「初天神」とは何ぞや? 初と天と神。字面がいいじゃないですか。
現も良さそうです。
ご利益にあやかろうと境内に登ると、そこには多くの参拝客。
家族連れや受験生や老夫婦の皆さんが、
屋台のタコ焼きをほおばり、牛君を撫で、梅の開花を予想し、
その光景はのどかで、ほんわりお正月ムードです。

ハッ! もしかしたら、今年初の天神さんということで、
「初天神」とは天神さんにとってのお正月、という位置付けなのかも?



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神楽殿では岩津神楽保存会の演奏に合わせ、巫女神楽が奉納されています。
鈴や扇を手に舞う少女達の美しい姿を収めようと、カメラマンも鈴なりに。
おや、 廊下の手摺越しに、静かに正座し出番を待つ少女の指先が動いています。
間もなく本番。きっと、舞のおさらいをしているんですね。
手摺の額縁を舞台に、指人形の上演中。



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太鼓が始まりました。岩津天神太鼓「凛」と、
お揃いのオレンジ色のTシャツが境内に映える「遊」の子ども達。
さっきまでワーワー、ギャーギャーと遊んでいたのに、
演奏に入るとその目は真剣そのもの。

今朝9時ジャスト、「あれ、遠くから何か聞こえる?」。
耳を澄ますと、どうやら太鼓の音色です。
きっとこの子達が叩いていたんですね。

(平成29年1月22日取材)

「厄除大祭」 小さな手の平から雪解け水へ 女の子の厄、流れて清し

初の積雪で、願掛け牛君が雪をまとうこの日、
拝殿では厄年の人のための厄除大祭が行われていました。


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御簾の向こうはまさに平安絵巻。
あっ、鈴祓いです。磨き込まれた鈴の音色をぜひ聞いてみたい...と
耳を澄ますと、ジャリンと一回だけ。
魂のこもった一振りなんですね。


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ご祈祷の中で宮司さんが、参拝者の住所を朗々と読み上げます。
そういえば自分も住まう地に生かせてもらっているんだ、
有難いなぁ...としみじみ。

こちらの男性は一人で参加されたようですが、何だかとても嬉しそう。
微笑んでいます。
私と同じく土地への感謝を再認識しているんだ、と勝手に親近感。

3名連れの女性参拝者は、お婆ちゃんとお母さんと、お孫さんでしょうか。
きちんと頭を垂れ、丁寧にお詣りしています。
ウサギのようなお尻と赤い靴下が、なんて可愛いらしい。
でも、こんな小さな子に厄年ってあったかしら?
年齢を聞くと「ちゃんちゃい」と指を折って見せてくれました。
「きちんとお詣りできるよう、練習させてもらったんですよ」とお婆ちゃん。
うん、上手にお詣りできたね。

その後、舞台を曲水の庭に移し、人形流しへ。
「ニンギョウ」ではありません。「ヒトガタ」。
訓読み? どちらがモトなんでしょう。
「罪や穢れを人形に移し、厄を祓い 心身ともに清めます」とあります。

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清き雪解け水の小川に、女の子が人形を流します。
神妙な面持ち。お人形さんに、何を託しているのでしょう。
その可愛い手の平と、放たれた人形の流れる様を撮りたくなるのはカメラマンの性(さが)。
ところがしかし......、あれ?あれ? どこにもない、人形を見つけられません。
祭事にふさわしからぬ駆け足で、曲がりくねった流れを追うこと複数回...。

後で神職さんに伺うと、水にすぐ溶ける紙で出来ているとのこと。
女の子の厄は雪解け水で、清くキレイに流されたことでしょう。

(平成29年1月16日取材)

新年のお腹に「合格」! こいつぁ春から縁起がいい!

この日も天神さんは空高くいいお天気。
大絵馬や注連縄が、新年が間近なことを知らせてくれます。
拝殿前では神職さんがベニヤ板にペンキで足形を描いてみえます。
何でしょう? 実はこれもお正月の準備。
三が日、天神さんには大勢の参拝客が訪れます。
この方々全員がお詣りできるよう、順番に並んでもらうための「印」なのです。

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しかし爪先から踵から足の開き具合まで、丁寧に描いていらっしゃいます。
お顔を覗き込むと、巫女奉仕説明会でいろいろご教示下さった方ではありませんか。
「ベニヤを2枚並べると、7名の方が並べるんですよ。
いやまだ下書きしないと、なかなかうまく描けなくて」
神職さんって色々なお仕事があるんだなぁ。

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余香殿 なおらいには見慣れない商品が。「合格ドーナツ」。
季節限定のようです。これは頂かなくては。
梅鉢と「合」の文字が目出たいので、合格最中とともに、
元旦にいただくことといたしましょう。
ついでに「わたしスタジオ」(ちゃぶ台の上)で撮影を試みました。
新年初日の日射しを受けて、なかなかいい具合ではありませんか。

さてお味は?
梅柄のお皿に乗せた合格最中。わっ、極上!
ふっくら粒餡の大きさ、塩加減・甘さ加減が絶妙です。
名古屋の老舗和菓子店の特注品とか。
こんな身近で、こんな美味しい最中を味わえるなんて。

そして合格ドーナツ。「わたし概念」のドーナツと違う...。
甘いんだけど、甘過ぎない。スイーツとしてはもちろん、腹ごしらえ代りにもなりそうです。
そして、口の中でボソボソッと崩れる生地が、何というか...元気なのです。

添書きを見ると、米粉で揚げずに作ったとあります。
ドーナツのことはよく知りませんが、新し珍しい製法なのかな?
しかしどこか懐かしい。お母さんの手作りドーナツという感じでしょうか。

キャッチフレーズに「受験生のカラダにやさしい」とあります。
受験勉強に励む我が子の傍らに、そっと差し出すお母さんの姿が目に浮かびます。
私も何かに「合格」したくなってきました。2017年、何に挑戦しましょう?

(平成29年12月28日取材)