• 平成23年 1月1日・通巻第129号

日本の行く先

新年明けましておめでとうございます。輝かしき平成二十三年辛卯歳の新春を迎え、皇室の弥栄と聖寿の萬歳を寿ぎ奉り、岩津天満宮ご崇敬皆々さまの御平安をお祈りいたします。

 辛卯の歳は奇想天外の動きがあるとする説もありますが、果たしてこの国は一体どこへ向かって進んでいくのでしょうか。昨年の衆院選で一度政権を担わせてみたらどうかと国民が選んだ民主党政権の、余りの無能と迷走ぶりは、国内外に日本に対する不安と不信を蔓延させてしまいました。

 昨年九月の尖閣諸島で起きた中国漁船の領海侵犯並び海保巡視船体当たりは、戦後日本の領土防衛意識の希薄さの上に、友愛外交の招いた当然の帰結と申せましょう。

 かつて中国は、尖閣は日本の領土とする国際法を認め中国の地図にもそのように記載していましたが、昭和四十五年(一九七〇)に尖閣あたりに大量の石油の埋蔵が推定されると、俄に尖閣の領有権を主張し始めました。そして現内閣の腰抜け外交を見抜き、早速尖閣に船を進めてきたのです。傍若無人な振る舞いをしておきながら船長が逮捕されると、中国政府はレアアースの対日禁輸の上に、スパイ容疑で日本企業社員の逮捕を強行しました。更に温家宝首相は国連で「領土主権に関しては一歩も譲らない」と世界に向けて強い意思表明を行いました。これらの中国の振る舞いに我が国政府は怯え上がり、その顛末は日本国民周知の通りであり、尖閣を巡る日中の領土紛争は船長の超法規的釈放で棚上げにして、解決の糸口さえ見つかっておりません。

 領土の安全を守ることが国防であるのに、六十五年に亘る平和主義という政治的イデオロギーが、尖閣は日本固有の領土であること、その海底に膨大な資源が眠っていること、それ以後の尖閣紛争のことも日本国民に殆ど知らせないで来ました。日中友好は多く語られますが、日中紛争については自虐史観からか遠慮して口をつぐんできました。尖閣が資源の海である以上、自主防衛を怠り続けてきた日本に中国の覇権が迫ってくるのは当然と考えるべきでしょう。日本企業への圧力をちらつかせ、日本が屈服しないのなら軍艦を派遣すると恫喝する始末です。

 東シナ海は今、南沙諸島や西沙諸島のように、中国の制海権渇望のための紛争の海と化しており、ここで認識せねばならないと言われていることは「中国は元々侵略性の強い国家である」「国際法を恣意的に解釈し利己的に変更する傾向が強い」ということであります。

 好むと好まざるとにかかわらず領土紛争は、双方が相手の武力を抑止する手段を持たない限り武力衝突の危機をはらんでいます。戦後日本は戦争放棄の道を是として来ました。尖閣問題を前に自衛隊を削減する話は出ても、増強する話しは全く聞こえてきません。憲法九条第二項で戦力不保持と交戦権否認を謳っている以上、一旦緩急あった時、今の日本は自衛権を行使せず、戦わずに降参せねばならないのでしょうか。

 現民主党政権の唯一の貢献と言えるのは、米軍に日本からの撤退を要求したことにより、早速自主防衛の体制を整えねば独立国家日本の存在はあり得ない事実を明確にしたことでしょう。

以前中国の首相が「日本は二十年三十年先には消えて無くなる」と発言したそうですが、日本がチベットやウイグルのような道を辿ることの無いよう、私共の祖先が血と汗を流し命をかけて守り通してきた、悠久の歴史と文化伝統を有する日本を、しっかり守っていかねばならないと思います。

 神道政治連盟では、昨年尖閣諸島を巡り中国が引き起こした一連の事件、また北方領土の占有固定化を狙うロシア大統領の北方領土訪問に、全く有効な手立てをとることの出来ない政府に対し「領土領海に対する主権と国益を守るための政府への要望書」署名活動を実施し、今後万全の対策を講じ、毅然とした態度をもって主権と国益を守るよう総理大臣へ要望する運動を展開しております。
日本の国家主権を日増しに貶め、次第に国益が失われていく現状を、国民としましても見過ごすことは出来ません。どうか一人でも多くの皆さまにご賛同頂き、署名にご協力下さい。

神道政治連盟 http://www.shinseiren.org
神道政治連盟(略称・神政連)は、世界に誇る日本の文化・伝統を後生に正しく伝えることを目的にする団体です。戦後の日本は、物質的には豊かになりましたが、個人主義的な傾向が強まり、多くの問題を抱えるようになりました。神政連は、日本と日本人の自信と誇りを取り戻すため、様々な国民運動に取り組んでいます。

●「領土領海に対する主権と国益を守るための政府への要望書」は上記「神政連」ホームページよりダウンロード出来ます

 

  • 平成22年 9月1日・通巻第128号

「てんじんやま」の歴史

現在皆さまにご覧頂いております社報の「てんじんやま」は、次代を担う子供たちに神社のことや地元岩津の歴史などを知って欲しいと、昭和六十三年三月二十五日発行の四月号として創刊し、今号で通巻一二八号を数えることとなりました。当時はまだワープロも使わずに、全て手書きで発行したものでした。

今思えば小学校の学級新聞のような感がありますが、それでも数少ない職員で無い知恵を絞りA4版片面刷りで毎月一回を目標に発行して参りました。皆さま御承知の通り、当「岩津天満宮」は氏子区域や氏子を持たない神社でありますので、社頭や地元を中心に商店街や小学校にも置いて頂き、毎月読むのを楽しみにしているとの声を励みに、形を変え発行時期を変える等しながら、今はより多くの皆さまに本来の正しい日本の姿を知って頂くために、今日まで続けてまいりました。

「岩津天満宮」は信光明寺第二十二世一誉上人が病気平癒の霊験に感激して、江戸時代中期に鎌倉・荏柄天神社の御分霊を勧請し、ご祭神の霊夢によって東山の現在地に「天満宮」として祀られました。時に宝暦九年、西暦一七五九年の事であります。

創祀当時の上人の岩津天神信仰は洵に篤く、病気平癒の神としての信仰を歴代上人に引き継がれ、尾張や三河を中心に広く布教して来られました。岩津天満宮は江戸時代までは信光明寺の所管でありましたが、明治の神仏分離令によって神社として地元岩津の村が管理することになりました。

明治十二年、不慮の火災で堂宇は悉く灰燼に帰し、岩津天満宮は苦難の時期にさしかかります。この頃、越中立山の芦峅寺(あしくらじ)、大阿闍梨鑁禪(ばんぜん)(佐伯鑁禪)師が三河地方布教の折に、碧南新川の人造石発明者服部長七の屋敷を常宿にしておりました。加賀の前田候の血筋を受け継ぎ、篤い天神信仰を持つ大阿闍梨は岩津天神の窮状を憂い、大起業家の長七翁に援助を依頼しました。岩津天満宮を信仰する翁はこれを快諾、万般を引き受けて師と共に社殿再建の為に奔走する事になったのです。

そして明治三十三年に長七翁は崇敬者総代に就任し大阿闍梨鑁禪尊師と共に臨時大祭を斎行、明治四十四年に御本殿を立派に造営いたしました。前後して社務所・直会殿を建立し、大正八年には現在の拝殿を建立、それを見届けるかのように同年七月十八日境内の一隅で帰幽いたしました。

来る平成二十三年には、この御本殿が再建されてより百年の節目の年を迎えることになりました。既にご案内いたしておりますように、本殿再興百年を記念して、本殿・拝殿の耐震工事、お屋根の葺き替え等の改修工事を行う事になり、只今はご崇敬の皆さまから篤い奉賛のお気持ちをお寄せ頂いております。

そしてこの機会に、ご崇敬の皆さまへのお知らせのために発刊して参りました社報「てんじんやま」を完全リニューアルし、年初の一回程度の発行にし、ご崇敬皆さまへの様々なお知らせは、ダイレクトメールとホームページなどの新しいメディアを駆使して参りたいと考えております。

全国の神社からすれば洵に短い歴史でしかありませんが、先人達が苦労の上に残して参りました岩津天神信仰の光を更に輝かせて、後世に伝えて参りたいと存じます。変わらぬご崇敬を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。

 

  • 平成22年 5月1日・通巻第127号

日本よ、永遠なれ

皆さんは現在の我が国の政治の状況を、どのように思われるでしょうか。昨年の衆院選で自民党に対する大きな不満から、大多数の国民の期待を背負って圧勝し政権交代を果たした民主党は、実際に国政を担ってみると選挙公約の一部を除き悉く、実現処か国内外に大きな混乱と不安をもたらしています。新しい政治の流れに期待して一票を投じたにもかかわらず、右往左往する国政の舵取りや、閣僚の無責任な発言を目の当たりにし、懸命なる多くの国民は既に内閣の正体を見抜いておられることだろうと思います。

そのような政治の潮流に晒され、今永田町はとんでもない危機が訪れていると言われています。そんな現実を目の当たりにして、永田町で起きている危険な現実をまとめた本が出版されました。是非ご一読頂きたくご紹介いたします。

扶桑社から出された「日本よ、永遠なれ」(扶桑社新書070)〜止めよう、民主党政権の独裁と暴走〜という新書版の一八〇ページほどの読みやすい本で、著者は自由民主党の山谷えり子参議院議員です。
彼女は安倍内閣の教育再生首相補佐官で、三十年ぶりのゆとり教育の見直し、道徳教育の充実、体験学習の充実、教育三法の成立、教育再生関係の予算増、四十三年ぶりの全国学力調査の実施と困難校への支援策、モンスターペアレント対策など具体的な改革を手がけ、教育関係施策に大きな実績を残してきました。
ジャーナリストの櫻井よしこ女史は、この本の出版に際し以下のように推薦文を書いています。

 永田町で起きている危険な「現実」・・・
 それを目の当たりにし、危機感に駆られて
 奔走する山谷さん。祖国のために「行動で
 結果を残す」議員による、わが国の政界で
 実際に起きていることの緊急報告です。

 対馬では今、韓国資本によって海上自衛隊対馬防備隊本部の隣接地や、日本の安全保障に関わる土地が次々と買収されています。また、全国各地で後継者が無く管理出来なくなった森林が、中国資本や外資ファンドによって次々と買収されています。法の未整備のまま、国家の完全保障の為にを確保すべき土地や、水資源の森林が外国の手に渡ってしまうことは、日本の将来にとっても大きな問題であります。領土を守り国民の生命の安全を第一に守るべき国家が、今のような政権運営で本当に許されるのでしょうか。
この他外国人地方参政権や沖縄普天間基地など、外交問題も絡んで我が国の立場を益々貶めてしまう問題、垂れ流しの子ども手当など、将来の我が国を背負うべき青少年育成の関わる教育の問題など、永田町で起こっている数多くの危険な現実が報告されています。

このまま放置すれば日本の未来に取り返しのつかない状況が訪れるであろう現状を、皆さんに是非認識頂きたく、ご一読をお勧めしたいと思います。